あやしい顕微鏡日記

どうも・・、こちらは主に顕微鏡のことを書いた雑記帳みたいなもんです。(^^;

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振動の問題

中途半端に放ったらかしていた一眼デジカメによる顕微鏡撮影を正月あたりから再開していた。

一眼デジカメによる画像がコンパクトデジカメのものより劣るのは、撮影用リレーレンズの性能やらセッティング方法に問題があるためと考えていたのだが、どうもそうではなく、撮影時のミラーやシャッターの振動によるブレの影響が大きいのではないかと思えてきた。
なぜかというと、大型のモニターにライブビュー画像を写し出してやっと気付いたのだが、このライブビュー画像自体は肉眼で見えている画像に対して決して劣っていないということが確認できるからだ。そして、そのままシャッターを切って記録した画像に切り替えると途端にぼやけた画像に切り替わるのが確認できるのである。振動によるブレの影響としか考えられない。

いろいろカメラをいじっていたら、E330に低振動モードというのがあるのが分かった。これはシャッターを切る際、ミラーがアップしてから何秒か時間を置いてからシャッターが切れるよう設定ができるもので、ミラーアップによる振動の影響を回避できる機能である。そのタイムラグを2秒に設定したら、今まで設定していたセルフタイマーも不要となった。(ちなみにこの機能はD300には無い・・)
そしてやはり、この低振動モードを使うことにより撮影後の画像がぐっと良くなるのが確認できたのだ。
しかし、これでミラーアップによる振動は回避できたのだが、シャッター膜(正確にはシャッター羽根か)が走ることによる振動までは無くすことが出来ない。シャッター羽根による振動はミラーに比べると少ないものだが、それでも1000倍の倍率ともなるとシャッターを切る瞬間にかなりのブレが入るのが接眼レンズを覗いていると確認できるのだ。

今まで使ってきたパソコンVAIOにはビデオキャプチャーボードが付いていて、デジカメからのビデオ出力をモニターに表示したり、その画像を取り込んだりすることができることに気が付いた。
R0011601090102.jpg

これはE330の低振動モードで撮影したウネミケシボウズタケの胞子(1000倍)の画像。
以前に比べるとかなり良くなったが、肉眼で見えている画像に比べるとやっぱりかなり眠たい感じだ。
E330_90104.jpg

同じもののモニター画像をパソコン側で取り込んだものがこれだ。
振動によるブレの影響が無いためか非常に鮮明な画像で、肉眼で見えているものに近い。
(なぜだか分からないが、画像は横方向に少し縮小されてしまっているようだ)
capture_091004.jpg

確認のためコンパクトデジカメ(E995)のコリメート法による画像も撮影してみた。
これと比較すると一眼デジカメによる画像が決して劣っているということではないことが分かる。
やはり、リレーレンズの性能うんぬんはそんなに問題ではなかったのだ。
E995_091004.jpg

残った問題はシャッターによる振動をいかに無くすかということだ。
ブレの影響を少なくするためには、照明を明るくしてシャッター速度を1/1000秒くらいに上げるとか、或いは反対にNDフィルターなどで照明を極端に暗くして10秒くらいの露光をするといったことが考えられるが、どちらもあまり現実的では無いだろう。三脚を使ったカメラの固定もやってみたが、1000倍の世界に対して三脚は殆ど無力だった。

そもそもこのような顕微鏡撮影に対してシャッターを切るという行為が本当に必要なのだろうかと思えてくる。電子シャッターだけで十分なのではないのか?
ミラーアップ→シャッター開放→電子シャッター=「無振動モード」というようなものがあると良いなあと思う。
或いは、ハイビジョンサイズの出力(HDMI出力)ができるデジカメのモニター出力を取り込んでしまうというのも一つの方法ではあるなと思っている。
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  1. 2009/01/28(水) 23:02:22|
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実体顕微鏡の比較

「照明付きで3万円以下の実体顕微鏡を探して欲しい・・」という依頼にやっと応えることができた。

それが写真右側のオリンパスのSZ40。架台が標準品ではない自作品となるが、インバーター式の蛍光灯照明が付き、顕微鏡自体の程度もかなり良いものだ。
実体顕微鏡

左側は私が普段愛用しているNikonのSMZだ。
この2機種は、どちらも広く世間に普及し定評のある実体鏡である。せっかくなので、両機でいろいろなものを覗いて性能を比較してみた。SZ40の試料台に置いてあるのは庭のエノキタケだ。

一見して分かるのが、SZ40の方が図体が大きくてワーキングディスタンス(対物レンズから試料台までの距離)が長いことだ。実体顕微鏡を覗きながらの作業ではSZ40の方がかなり有利となるだろう。また、接眼レンズもSZ40の方がハイアイポイント仕様となっており眼鏡をかけたままでも視野がケラれることなく非常に見やすいものとなっている。倍率もSMZが8-40倍なのに対しSZ40は6.7-40倍となっており低倍率側に有利である。わずかな倍率の差と思われるかも知れないが、実際に覗いてみると6.7倍と8倍の差は歴然としている。

最大倍率での解像度の比較では両機の差は殆ど感じられなかった。
また、低倍率からの解像感や立体感も両機とも非常に優秀で甲乙は付けがたい感じだが、SZ40の方がややコントラストが高く、被写界深度も深いように感じられた。恐らくSMZに比べてSZ40の方がF値が大きい(暗い)せいではないかと思われる。
なお、気のせいかも知れないが、SZ40の画像には何となく不自然な像面の平坦性(?)が感じられるように思えた。これに対しSMZの画像は非常にナチュラルで違和感が全くない。まるで自分自身がミニチュアサイズになって、きのこのひだや花びらの上を歩いているような感じだ。ちなみにこのSMZという実体鏡は恐らく35年以上前の設計で、殆ど進化しないまま現在も生産販売されている超ロングセラーの製品だ。これに対しSZ40の方は比較的新しい(と言っても15年以上前でしょうが)設計だが、現在は生産が終了している。
(これらの比較は、あくまで肉眼観察のみによる私の感覚的なものなので一般的な評価とは違いがあるかも知れません。)

オリンパスのSZ40をこれだけじっくり観察したのは初めてだったが、非常に高性能な実体鏡であることが分かった。SMZと取り替えてしまいたい衝動にもかなり駆られてしまう・・。
これで2万円台というのは許せないような価格だ。依頼主もこれなら文句は言えないだろうな・・。
  1. 2009/01/26(月) 22:18:47|
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